戸田の杜クリニック 院長&スタッフブログ

ミュージカル「生きる」を観る

10月なのに暑い日が結構多いですね。周囲の木々は少しずつ色づき始めてはいるようですが・・・

黒澤明監督の名画「生きる」が宮本亜門演出、市村正親(鹿賀丈史さんとのダブルキャスト)主演で3年越しの企画でミュージカルとなり10月8日初演となり、赤坂のTBS、ACTシアターに娘と観に行きました。

もともとの黒澤映画はすでに数回見ています。話の内容はというと、昭和20年代後半、定年間近の平凡な市役所の市民課の課長さんがあるとき余命半年の胃がん宣告を受けるところから始まります。閉鎖的かつ非効率的な典型的なお役所仕事で30年間過ごしてきた主人公が、がん宣告をきっかけに突然市民から寄せられた排水処理の広場を子供たちのために公園にしてほしいというママたちの要望をくみ取り、多々の困難を超えて完成に漕ぎ着ける。落成式の前夜、あの有名なブランコを漕ぎながら志村喬さんが「命短し恋せよ乙女・・・」を歌うのは国民的に知られた場面でしょう。そして命の結晶の公園をを完成させた後落成式前に亡くなってしまいます。

話の筋はわかっていながら、市村さんの歌唱力、演技力、宮本亜門さんの演出力に涙腺は緩みっぱなしでした。彼らの最高傑作になるのではないかという予感さえ漂います。公演を重ねることにより作品としてはより熟成していくのでしょうが、こけら落としの初演も十分に見ごたえがありました。

さあ芸術の秋の始まりです。