戸田の杜クリニック 院長&スタッフブログ

巨匠マウリッツオ・ポリーニ再び

サントリーホールでのポリーニの2年ぶりのコンサートに行ってきました。

この2年での容貌の衰えにはさすがに驚かされました。御年76歳の巨匠は背中が曲がり、身体は一回り小さくなり、モーニングスーツは痩せた分だけよれよれに見えてしまいました。

今回は運よく二つのプログラムのチケットを入手していました。一つはベートーベン&シェーンベルクでもう一つはショパン&ドビュッシーです。第一回目の演奏会は前者でしたが、そこで腕を痛めたようで、先週予定されていた第2回目は回復せずに10日後に延期され、演目も後者のものとなったようです。ということで演目がダブったためチケットはひとつキャンセルとなりました。

昨夜のプログラムはショパンはノクターンやマズルカなど、ドビュッシーは前奏曲集1番と比較的腕の負担が少ないものでした。これらの曲は円熟しきった見事な演奏でさすが巨匠といった感想です。よぼよぼと歩きながらアンコールにも応え、前奏曲集2番からの1曲を素晴らしく弾きこなしました。これには日本では珍しいスタンディングオベーションでの拍手喝采です。

去年のマリア・ピリスも最後の日本公演でしたが、今回もやはりそうなりそうな予感です。ホロビッツの最終日本公演はCDでしか聴いたことがありませんが、現場に居合わせた義母の話だとそうとう粗が目立ったようです。今回のポリーニのリサイタルは十分一流の域に踏みとどまっていたと思いました。