戸田の杜クリニック 院長&スタッフブログ

許先生の古希

埼玉医大時代の恩師、許俊鋭先生の川越のご自宅に古希のお祝いに行ってきました。
彼は知る人ぞ知るパワフルな人間ですが、人情味にも溢れ幅広い人脈をもっています。

お父さんは台湾人でお母さんが日本人です。
灘高校→東大理IIIという今でいう超エリートコースの道ですが、灘高を勧められて受験した時「わしはなんで酒屋の学校に入らされるんじゃ(灘高は清酒沢の鶴の出資した学校です)?」という程度の認識だったそうです。

国籍が台湾だったので東大受験時は外国人枠で受けさせられ、100人位外国人が受験した中の3人枠に入ったようです。

お父さんは彼を商人か役人にしたかったようで、こっそりと受験して受かった医学部入学時点で第1回勘当!

在学中に日本国籍に帰化したのですが、それまでの慣習で帰化時には許という姓は許されず、日本風に改姓しなさいと外務省・法務省から命令されるものの「そんな法的根拠はないんじゃ!」と突っぱねて許姓のまま帰化、姓を変更せず帰化した第1号となったようです。

帰化したことがお父さんにばれて第2回勘当!

東大ボート部時代からの先輩の高本前東大心臓外科教授のいる三井記念病院に連れていかれ、日本の補助人工心臓使用第1例を行い、僕と同じハーバード大・マサチューセッツ総合病院留学を経て埼玉医大講師→助教授→教授に。

その後も人工心臓やら心臓移植やらの第1人者として日本をずっと牽引してこられました。

埼玉医大教授を辞し東大特任教授となり、現在は東京都立長寿健康センター研究所長として現役で活躍されています。月1回まだ当直もしてるんだって!

人生の中で生涯の師と出会えることは数少なく、一生出会えないこともあり得ます。

許先生はその中のおひとりです。これからも末永くご活躍いただきたいものです。