戸田の杜クリニック 院長&スタッフブログ

食事・生活習慣で遺伝子を変えよう!

10月に入ったけど相変わらず暑いですね。
夜と朝は結構涼しく快眠の季節(年中だけど・・・)。

浦和レッズは降格争いが続く中、今週は広州広大とのACL準決勝(東地区決勝)の1st Legがホームであります。唯一可能性の残ったタイトルだけに頑張ってほしい。

遺伝子をメチル化したり脱アセチルしたりして遺伝子のスイッチを入れたり切ったりするエピジェネティクスのお話は以前にも何回かしました。生来の遺伝子は変わらないというこれまでの常識から一歩進んで、タンパク質をコーディングしている遺伝子(全体の2%)そのものは変わらないが遺伝子発現を制御している遺伝子以外のゲノム(全体の98%)は変わりうるのです。

普段の生活習慣にエピジェネティクスをいい方向に変化させるものが結構あることがどんどんわかってきています。

スペインで伝統的な地中海食(野菜・果物・魚・オリーブオイル・ナッツが豊富)を5年間続けると遺伝子にどのような変化が起きるかという研究が行われました。その結果エピジェネティクスに変化が起こったのは、脂肪生成にかかわるIFRD1、肥満にかかわるLEPD、血圧の制御にかかわるNAV2、2型糖尿にかかわるPPARGC1B、炎症にかかわるEEF2などの遺伝子にいずれも有益な変化が起きていたのです。地中海沿岸地方の人々の長寿が食生活による遺伝子発現修飾作用で裏付けられたわけです。

日本では緑茶中のカテキン:エピガロカテキンガレートにがん抑制遺伝子をスイッチオンにする働きが報告されています。僕が毎朝2杯飲んでいる美味しいお茶もこういった副次作用をもたらして先日のがんリスク検査でがん遺伝子変異が全くないことの結果につながっているのかもしれないですね。

他にもブロッコリー・大豆・ほうれん草にもがん抑制遺伝子を活性化する働きがあるようです。嫌いでも野菜食べろよ、若者!

ショウガや赤ワインには抗炎症遺伝子や抗酸化遺伝子を活性化する働きによりアンチエイジング効果が遺伝子レベルで発現することも報告されています。

有酸素運動は、以前書いたような記憶を含めた脳の活性化だけでなく、がん抑制遺伝子の活性化や抗メタボ遺伝子の活性化をもたらすというような研究結果が相次いでおり、僕がいつも患者さんに言っている速足で歩くことの有用性が遺伝子レベルでも明らかになってきています。

身体にいいことはこういった遺伝子レベルでも働いているのですね。