戸田の杜クリニック 院長&スタッフブログ

新型コロナ禍

新型コロナ禍の勢いが全世界的に止まりません。4月1日朝現在で感染者は80万人を超え、死亡数は4万人に達しました。死亡率は5%でまさにパンデミックな流行です。

僕の当初の読みでは、こんなに高い死亡率のまま全世界的に広がるとは思えませんでした。日本ではいまだに死亡数は60人、死亡率は3%くらいで推移しイタリア、スペイン、アメリカなどのような1万人単位での死亡にはなっていません。

日本で爆発的流行がなく、死亡率のやや低い理由はわかっていません。世界に先駆けた高齢化社会で、その年代の危険が異様に高い今回の新型コロナウィルスなのですが、なぜか日本では感染数がヨーロッパほど危険な水域には達していません。

今後爆発的流行中の海外から輸入されたウィルス株で感染がオーバーシュートする危険は十分ありますが。

若年者が重症化しにくいのは全世界的に一貫していて、若者、小児の死亡報告が世界で少数ありますが、ほとんどが基礎疾患を抱える高齢者がターゲットになっています。

この流行は有効なワクチンの開発と特効薬の開発がされるまで鎮静しないかもしれません。アメリカのジョンソン&ジョンソン社が開発しているワクチンの使用は早くて年明けになりそうだし、治験が始まったアビガンは作用機序がインフルエンザに対してのゾフルーザと同じなのでウィルスの遺伝子変異が誘導されやすく早期に耐性化してしまう危険もあります。

今できることは予防ということで、渡航禁止とイベント中止、人混みへの外出自粛が求められています。確かにできることはこれくらいなのですが、感染源の不明な例が相当あることと、無症状のウィルス保持者が相当いてしかも感染性を有しているという例があることからどこまで感染が制御できるか不明です。

先週、あるクリニックに風邪症状で来院しコロナ感染が疑われるため受付で対応し診察室に入れずすぐ保健所に誘導したところ、コロナ陽性となった事例がありました。保健所からその後のクリニックの2週間の診療停止を求められたそうです。そのような過敏すぎる対応を全国的に行うと医療すべてが崩壊してしまうのではないかとクリニックの現場から恐れています。

飲食店、旅行観光産業にとどまらず、受注の減少する各種生産現場では人員削減や、体力のない中小企業は倒産が相次ぐのではないか?

圧倒的な政治力でコロナから国民の健康を守るだけではなく、経済的な下支えを担保しないと亡国の危機に繋がりかねません。