戸田の杜クリニック 院長&スタッフブログ

N95マスク以外はコロナの感染予防効果はありません

今日は東京でCOVID-19の陽性者が400人超えのようです。

僕が感染症領域で最も信頼している感染症専門医の第一人者・岩田健太郎神戸大学病院感染症教授は10年以上も前から①風邪や中耳炎初期に抗菌剤は不要であるだけでなく毒、②インフルエンザ予防にマスクは無意味、とか僕と全く同じ考えの持ち主です。

昨今、真夏なのにどこでも皆マスク姿なのが日常になっています。でもやはりマスクには大した意味はないのです。最近の彼の記事からの抜粋です。

■マスクはいつ役立つのか ?

 さて、人間が咳をするときに大事になってくるのが、マスクですね。咳をするときに口と鼻の前に布が一枚あると、咳がブロックされて飛沫がその先に飛んでいかない。普通に売られているマスクをサージカルマスクといいますが、要するにサージカルマスクは飛沫が飛ぶのを防止する道具なんです。 逆に、ここを誤解している人も多いんですが、感染を起こしていない人がマスクをするのは無意味です。なぜかというと、飛沫というものは飛び散った後、周りの空間にウワウワと漂っているんですね。だからマスクを着けても、じつは鼻の横やほっぺたの横、顎の下などが隙間だらけなので、飛んでいる飛沫なんてすぐに入ってきてしまうんです。なので、症状のない人が飛沫に対してマスクを着けるのは、全くの無意味です。  マスクには、ウイルスから防御する能力はありません。マスクを作っている会社は「ここの層でウイルスをストップできますよ」みたいに性能を謳っていますが、問題は布の性質ではなくて、隙間があるかないかなんです。 それじゃあ医療用で使ってるN95マスクはどうかというと、じつはあれは密閉性が高くて隙間がないんですね。ですので、あれをきちっと着けていれば飛沫が飛んできても大丈夫。だから、例えば麻疹の患者さんを診るときにもN95マスクは使われています。 ではなぜ一般向けのマスクをみんなN95マスクにしないんだというと、じつはN95マスクはガスマスクみたいなもので、密閉性が高すぎるんです。息ができなくて、とても長時間は着けていられない。ぼくがエボラの対策でアフリカに行ったときにもこれを装着して入ったんですけど、1時間も経つと結構苦しくて、それ以上はなかなか続けられませんでした。巷にはネットでN 95 マスクを買っている人がいますけど、大体着け方が間違っています。息苦しいから隙間をつくるわけですね。でも説明したとおり、隙間があったら意味がないんですよ。もう全く、マスクの無駄です。 というわけで結局のところ、N95マスクにしても普通のサージカルマスクにしても、防御のために使う意味はありません。 先般のようにマスクが足りないといわれている状況では、病院のようにマスクが必要とされる場所のことを考えると、むしろ逆効果。資源の無駄遣いです。「防御のためにマスクを使うべきではない」とさえ言っていいでしょう。 もちろん、例えば花粉症とかでくしゃみが出る人もいるでしょうし、そういう人までマスクをするのがいけないとは思いませんけど、繰り返しますが、少なくとも防御の手段としてマスクを着けるのは無意味だということはちゃんと理解してください。 逆に、マスクを着けていない人が街の中にいても、「おまえ、マスク着けてないのおかしいじゃないか」というのも間違いです。症状がないならマスクをする必要はないからです。普段、街を歩くときにマスクを着けないのは全然正しい。  私も街でマスクは着けていません。先日、路上で声をかけられて「岩田先生、本当にマスクをしないんですね」と驚かれました。これ以上、あちこちで声をかけられたらマスクをしようかしら(笑)。感染防御に資することのないマスクの使い方をしない。不要な場合は着けない。たとえ、みんなが着用していても。これが、感染経路を理解するということです。

岩田先生、いつも、もっともなご意見ありがとうございます。