戸田の杜クリニック 院長&スタッフブログ

東日本大震災から10年

東日本大震災から10年が経ちました。

午後2時46分、長く続く大きな揺れにクリニック内で右往左往したのもつかの間、TVで実況される大津波の惨状に声すら上げることのできなかったあの日がついこの間のように感じます。信号は止まり家まで歩いて帰ったことを思い出します。

少なからぬ知人・友人が犠牲になりました。自治体として犠牲者が最大であったのが故郷石巻市で死亡約3500人、行方不明400人超です。津波での行方不明は東北全体ではいまでも約2500人に上ります。

石巻には齢92歳の父と80歳の義母が在住しています。ともに頭はしっかりしていますが、さすがに年には勝てないようで身体の衰えは隠せません。でも田舎にいるのがいいようで石巻から離れるつもりはないようです。

過疎化に加え、少子化の波が忍び寄ってきた折の震災であったため、人口減少はものすごいことになっています。石巻市では16万人中2万人と13%程度の人口減少ですが、隣町の女川町では40%、岩手県大槌町では30%の人口減少で自治体の維持が困難なことが推察されます。このような状況の中での復興なのでその困難さは想像を絶するものがあります。女川町では税収を賄うため停止中だった原子力発電所の再稼働に頼らざるを得なくなったという何とも皮肉な現実があります。

福島原発の事故での避難数は県の公式発表でいまだに3万6000人(各市町村発表では6万人以上)にもなっていますが、今後は同様な事故は起きないであろうと背に腹は代えられない自治体の苦肉の策なのでしょう。

公共事業のお金で箱モノやインフラは整備できても、中を埋める人がいない!

東北は、これから訪れる地方の人口減少による社会の改編の先駆けを負わされています。

何はともあれ、合掌。