戸田の杜クリニック 院長&スタッフブログ

菅内閣の終焉

昨年9月に誕生した菅内閣ですが、最大の問題である新型コロナウィルスの感染流行の終息ができないまま暫定任期の1年で幕を閉じようとしています。

日本では法的に思い切ったロックダウン政策が取れないとか、ワクチン接種が欧米に比べて遅れてしまったとか、オリンピック開催に政権浮上の過度な期待をかけたためかえって感染蔓延の一因となってしまったとか敗因はいろいろありそうです。

ただし一貫して言えるのは専門家の発言に対する真摯な姿勢の足りなでしょう。医療がひっ迫し、崩壊寸前なのにお願いモードの外出や飲食の自粛ではさすがに効果は限定的にならざるを得ません。尾身先生が最大の感染予防策はオリンピックを開催しないことだ、という発言をした際、彼のように行政側に重心のかかった専門家の発言ですら、菅総理は烈火のごとく怒ったそうです。

専門家軽視の姿勢は、そもそも就任早々に日本学術会議の6人の任命拒否から始まりました。拒否された6人はいずれも人文系の学者でこれまで政府寄りではない活動が見られていた方々です。ただし任命拒否の理由はいまだに明らかにされていませんが。

菅総理は市会議員時代から意に沿わない考えの人の人事を操ることで、自らの影響力を増してきた方で、総務大臣や官房長官時代もこの方法で一種の恐怖政治を行い、行政官を統制してきた政治家です。

人事を操ることで総理にまでなったまではよかったのですが、今回、岸田さんの総裁選出馬表明&二階幹事長おろしの政策発表に対し、菅さんの対抗策としての二階さん降格発言あたりから党内人事を思うがままに操れなくなり、人心が一気に離れていった感があります。いい悪いは別として、国民に訴える政治家としての芯がなかったように思います。何をするべく総理大臣になったのかが結局分かりにくかったですね。

問題のCOVID-19の状況ですが国民のワクチン2回接種が50%を超えたあたりから急速に第5波の勢いが減ってきています。この時期まで待ってオリンピックを開催すればよかったのにな・・・